【特集】野菜の彩りでたのしい食事を演出~見た目で楽しむべジごはん
2017年10月26日
皆さん、こんにちは。
狛江市在住の野菜ソムリエ、香月 りさです。
今年も桜の季節がやってきました。
開花宣言直後は、桜の木の下から見上げてもまだほんの数輪しか花を確認することができませんでしたが、早くも鳥たちは桜の木の上で、賑やかなハミングを奏でていました。
街が少しずつ淡いピンク色に染まる春は、ワクワクする気持ちが高まってきますね。
入園に進学、就職など新たな環境がスタートするこの季節。
環境が変わり、様々な準備で目まぐるしい毎日を過ごしていると、どうしても食事が手抜きになってしまいがち。
春は一年の中でも食生活が特に乱れやすいと言われています。
毎日のお子さんの食事はどうでしょうか?
今回は忙しくても、ほんのひと手間で見た目が楽しくなる子どもべジごはんを紹介します。
【野菜ごろごろカレー】
好きな料理でも毎日のように食卓に並ぶと、「またこれなの?」と子どもはすぐに飽きてきてしまい、違う食べ物を要求してきます。
そこで、いつもと少し盛り付けを変えてみましょう。
例えば子どもが好きなカレーライス。
いつものご飯をパーツごとに作り、お皿に盛り付けます。
今回は猫ちゃんご飯にしましょう。
①ご飯を5等分にします。
②一つは顔の部分に。丸くにぎり、小さい三角で耳をつけます。
③手と足は俵型にします。
④お皿にまず顔をのせ、手、足は少し離しておきます。
⑤真ん中にカレーをのせれば完成です!
耳には三角に切ったかまぼこ、髭には揚げパスタ、海苔で顔や手足のパーツをつけると可愛い猫ちゃんライスの完成です。
【プリンカップでカップライス】
もっと時間がない時は、プリンの空カップにご飯を詰めてカップライスにするのもおススメ!旗を立てるとお店で食べるカレーのようで、小さいお子さんでも喜んでもらえそうです。
【お弁当にも野菜で彩りを】
子ども向けの幼稚園のお弁当にも、野菜の持つ彩りを上手く取り入れましょう。
ブロッコリーやインゲン、アスパラなどの緑。ミニトマトの赤。元気なオレンジの代表はニンジンです。
特にお弁当の彩りでおススメなのが「ニンジン」
輪切りにし、塩ゆでしたニンジンを、好きな型で型抜きします。
星やハート、花形などは子どもが食べやすい大きさになるので、ひとつあると便利ですよ。
お花にしたニンジンと、茹でて葉と茎にカットしたインゲンをご飯の上にのせると・・・
お弁当箱が春のお花畑になりました!
ご飯はお弁当箱の半分くらいを占めるので、白いご飯の上に野菜をのせることで、彩りよいお弁当になります。
野菜はそのままで食べても大丈夫なように、塩茹でか、お醤油、めんつゆなどで味付けをしておきましょう。
【詰め方にひと工夫】
子どものお弁当箱はとても小さいので、おかずも一つ一つがとても小さくなります。
ブロッコリーは1房入れるとそれだけで存在感が出てしまうので、1房を3~4つくらいに小さくカットし、一カ所ではなく少しずつ離して入れることで、お弁当箱がパッと華やかになるし、型抜きしたニンジンは、おかずの仕切りとしても使えます。
唐揚げとミートボールの間に挟む。ご飯とおかずの間にバラン代わりの仕切りにも使えてとても便利です。
【子どもの味覚形成】
味の五味(甘み、旨味、塩味、酸味、苦み)を感じる舌の細胞が急激に増えるのが幼児期から学童期にかけて。
特に野菜にも多く含まれる酸味や苦みの味覚は、たくさんの食経験を積んで学習することで好きになってくると言われています。
いろいろな物を食べて舌で感じる経験をすると、豊かな味覚を作っていくことができるんですね。
子どもは意外と食事の見た目を重視します!!
お店で食べるお子様ランチや、特別なプレートを喜ぶのはそのせいなのかも知れません。
いつもと違う切り方や盛り付けで、お子さんと一緒に楽しい食卓を囲むことができますように。
【最後に・・一年間ありがとうございました】
一年間続いたコラムも今回が最終回になります。
自然が豊かで、地元で美味しい野菜を作る生産者さんがたくさんいて、新鮮野菜を近所の直売所で買うことができる狛江市は食にとても恵まれた土地で、
「美味しい!新鮮!!」が身近にあることが自慢できる市だと思います。
子どもに毎日たくさんの野菜を食べさせようと思っても、なかなか難しいことですが、
「食べることで自分を作ること」
幼児期から育ちざかりの身体をつくる毎日の食事が、心も身体も大きく強く育んでいることを、ぜひお子さんに伝えてあげてください。
旬があること。切り方で味わいが変わること。食べ比べをしてみると、自分の好きな味が分かること。
野菜は身体を元気にするたくさんのことを教えてくれます。
一年間お読みいただき、ありがとうございました。
【お知らせ】
①狛江市観光マップにて狛江野菜を使った「狛江の野菜レシピ」を紹介しています。
ぜひご覧ください。
☆まるごとトマトの焼きリゾット
☆ブロッコリーとパプリカのナムル
②自宅で子ども向けの野菜料理教室を主宰しています。(年長~小学生)
毎月のテーマ野菜を使い、「 一緒につくって、皆で食べる」 mamako・kitchen
http://ameblo.jp/vf-mamako/